2018年4月30日(月)23:59に、フランスで最後の電報が送信されました。
1879年に、フランで最初の電報が発信されてから139年でした。
フランスの電報サービスは、オレンジ社(旧称フランス・テレコム)が運営していました。
20世紀末から急速に普及したメールやSMS(ショートメッセージサービス)、
フェイスブックやツイッターなどのSNSといったより簡単な伝達手段が増える中で、
電報サービスの利用が減少していったようです。
フランスでは、2005年頃には、毎年90万件の電報が送られていました。
郵便局に行くか、3655をダイヤルして、送信の申込みをし、
オペレーターは、メッセージを、郵便か電話で受信者に伝えていました。
電報サービスは、主に企業や公共機関などで使用されていたようです。
しかし、最近は、50語を送るのに、15ユーロのコストがかかっており、
「新しいテクノロジーが、電報の歴史の1ページを閉じた。」
と、オレンジ社は述べています。
フランス最後の電報は、電報を扱っていたオレンジ社の社員宛てに打たれました。
「23時59分、これが最後の電報です」と始まり、
新しいテクノロジーの恩恵により、
通信の歴史のページをめくる。
この電報を届けてくれる我々の同僚たちに感謝します。
幸運を。
という内容で、
各文末には、「-STOP-」の文字がはさまり、
メッセージの最後には、「FIN」(終わり)と打ち込まれました。