「中国の李総理が、西日本豪雨による被害に対して、安倍総理に慰問電報を打電した」というニュースが中国系のいくつかのサイトに掲載されていました。
原文を見つけることはできなかったのですが、「電報を打電」としているので、李総理は電報を送ったという意図で発信していると見ていいと思います。
ここでいう電報とは、通信で文字情報を送ったということで、紙文書による手紙を送ったのではないと言いたいのだと思います。
即時性を重要視する場合は電報の方がよいですよね。電報の特長ですので。
日本が地震などの災害にあうと、海外からお見舞いのメッセージがたくさん届きます。
これらのほとんどは、速報性を重視するので通信での文字情報の送信だと思うのですが、それを「電報」と表現するか、「メッセージを送った」とするか、または「電文」などとするかは、その国の「電報」の浸透度、現在の利用率などが影響するのではないかと思いました。
ところで、昨日も西日本豪雨によるお見舞いがプーチン大統領から届いた話題をお知らせしましたが、

どこの国からどのようなお見舞いが日本政府に届いたか、公開されているのでしょうか。
日本の行政機関の中で海外とのやり取りを担当するのは外務省なので、外務省のWEBサイトに行ってみました。
そこには、
- 東日本大震災
- 熊本地震
についての「各国・地域からのお見舞い・支援状況」がまとめられていました。
東日本大震災の「お見舞い・支援状況」は、お見舞いの表明のあった国,地域,国際機関とそのメッセージの一覧表があったり、お見舞いの個別会談の状況が数多くまとめられていましたが、
熊本地震については、お見舞いメッセージのあった国・地域及び国際機関が示されているだけでした。
唯一韓国からの支援についてはその内容が別ページにまとめられています。総額10万ドル相当だそうです。
一方で台湾からも結構な支援をいただいているようなのですが、具体的な内容は外務省のサイトから見つけることはできませんでした。
台湾=中華民国とは、中国の「一つの中国」論によって、正式な国交がないせいでしょうか。
外務省の情報を見る限り、各国からのお見舞いは、ある程度時間が経過してから公表されるようですし、その中身は、詳細にはわからなそうです。
自国民や、被災した国の人々に対して、お見舞いをしているということを広くタイムリーに知らせるためには、自国のメディアなどを活用する必要があるのかもしれません。
今回、中国からお見舞いの電報を受け取ったケースについて、中国の李総理のお気持ちに深く感謝しますが、それをみなに伝える努力も必要であると感じました。