SNSなどの普及により、電報の利用が減っているという情報がありますが、一方で電報の格式や新たなサービスにより、電報が見直され利用する人も増えている。という情報もあります。
そこで、電報のメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット
配達時間を指定できる
宅配便では当たり前のサービスではありますが、手紙やハガキなどは配達時間を指定することはできません。「誕生日の当日にカードを送りたい」と思っても、誕生日の前後に届いてしまうことが普通です。
唯一、日付指定で遅れるハガキがあります。それは「年賀はがき」。ただし、一月一日元旦の配達日指定ですが。。
それはさておき、手紙やハガキは信書と呼ばれますが、信書を配達日指定で送れるのが電報です。だから、結婚式やお祝いの席に、電報がよく使われるんでしょうね。
即日配達してもらえる
電報はもともと文章を通信で宛先の近所に送り、そこで印刷、配達するので早く送ることができました。今は物流が高速化、効率化されて、国内であればハガキが1日程度で届くようです。
しかし、電報は即日つまりその日のうちに確実にメッセージを届けることができるので、それは電報のメリットと言えると思います。
即日配送可能な時間は、
〜14:00まで、 VERY CARD、e-denpo
〜15:30まで、 レタックス(日本郵便)(一部地域は13:30まで)
〜17:00まで、 VERY CARD;特急サプライズ便!(一部地域のみ)
〜19:00まで、 D-Mail(NTT東西)
となります。
お急ぎのときはD-Mail。急ぐけれど字数が多く料金も気になる方はVERY CARDがおすすめです。
便箋と封筒を用意する必要がない
我が家では小学生と保育園に通う子どもたちがおじいちゃん・おばあちゃんに手紙を書いたり写真を送ったりすることがよくあるのですが、そのときに困るのが便箋がなかったり封筒が切れていたりすることです。 手紙はかわいらしい便箋で送りたいと子どもが思うようで、書きたいと思ったときにA4コピー用紙しかないと、子供の機嫌が悪くなったり、最悪手紙を送るのをやめてしまったりするので、なるべく便箋が切れないように100円ショップや文房具店に買いに行くことがあります。
封筒も茶封筒ではさすがに相手にも失礼だと思うので、白やデザインの施された封筒を準備しています。
一方で電報はその場で台紙を選んで送れますし、ステキなデザインのものから選べるので、受け取る人にもうれしい贈り物になると思われます。
受け取る人の趣味や趣向に合わせて台紙を選ぶのも楽しい瞬間ですよね。
文字を書く必要がない
字が上手か下手かで、手紙から受ける印象がガラッと変わることがよくあります。
中学のときのクラスメイトで、勉強もできる美人の女の子がいたんですけど、なぜか字が特徴的というか、有り体に言うと字が汚かったので、少し印象が変わってしまったことがあります。 逆に見た目はさほど可愛くなくても、字が綺麗だと、マナーがよくて上品な人なのかなと感じたりすることもあります。
本当は、字の上手・下手で、その人の魅力や能力を判断するべきではないのですが、人は見た目で判断しがちですので、どうしても避けられないところでもあります。
手紙を書くのが上手な人はほぼ字もきれいなような気がしますし、逆に字が汚いと手紙を書くことを避けてしまうのかもしれません。
ただそんな時でも電報であれば、文字はすべて印刷されたものですので、字の上手・下手に関係なく、気軽に送ることができると思います。
どうしても自筆の文字やイラストを書きたい場合は、レタックス(日本郵便)であれば手書き文字やオリジナルイラストの電報が送れます。本文の編集画面に画像をアップロードする機能があるので、手書き文字を一度スキャナなどでスキャンして画像データにすることで、送ることが可能になります。(かなり手間がかかりますが。。)
見本になる文例がたくさん
手紙を書くときに、何を書いていいかわからない。と悩んでしまうことがあります。普段はいろいろ伝えたいことが考えつくものですが、いざ実際にメッセージを書いて届けようとすると、迷ったり悩んだり考えすぎたりで、メッセージが決まらなくなることがあります。
そんな時でも電報であれば、多くの文例が用意されています。ネット電報の各サイト毎にさまざまな用途に向けた文例がありますので、きっとあなたの伝えたいこととピッタリ合う文が見つかると思います。
文例については、ネット電報各社のリンクを下記に用意していますので、参考にしてみてください。
格式がある
結婚式やお葬式、公式な行事の式典で電報が使われます。電報であればこのような場でのフォーマルなメッセージの伝え方として定着しています。
国家間のお祝いやお見舞いのメッセージを伝えることにも電報は使われますので、電報を送ることで相手に敬意を払っていることも示すことができます。
電報は、メッセージを送る方にも送られる方にも格調や品位を感じさせることができるツールであると思います。電報の品位をさらに高めるために、電報台紙に刺しゅうや押花などを使ったものを選ぶこともできます。
受け取る相手の好みに応じて、相手が喜ぶような台紙を選択できるのも電報の良い点です。
プレゼントをさり気なく添えることができる。
ぬいぐるみに代表されるように、電報にはさまざまな贈り物を付けることができます。
生花の花束、アレンジメント、最近は日持ちがするプリザードフラワーも人気です。また、バルーンはひと目を引いて目立つので、場を華やかにすることができます。
弔事には、花の他に、お線香やろうそくをつけて送ることも可能です。
最近は、カタログギフトのついた電報もあります。
プレゼントだけを送るには、相手も気を使ってしまいがちですが、電報であればさりげなく贈り物を添えることができるのではないでしょうか。
デメリット
手紙に比べると高い
手紙とハガキは極端に安いですからね。
現在ハガキは62円、封筒は82円。郵便料金はインフラがすでに整っていますし、もともと国営のサービスであったので大変安いです。
ただ、電報は、メッセージの印刷、宛名書き、台紙のデザイン、装丁等全て込みの値段です。
そして、期日指定で送ることができ、即日配送にも対応しています。ネットで24時間世界中どこからでも依頼でき、郵便ポストがなくても送ることができます。
この内容で、千円ちょっとという値段は、高くはない、むしろ安いのではと私は思います。
ハガキ、手紙とは、サービスの質が根本的に違いますし、値段について、電報とハガキ・手紙を比較するのはあまりよくないかもしれません。
SNSに比べると届くまで時間がかかる
メールやSNS(LINEやFacebookなど)では、瞬時にメッセージを伝えることができます。
一方で電報は、即日配送があるといっても、早くても2,3時間は配送まで時間がかかります。配送の速度という点ではSNSに完全に負けています。当たり前ですが。
ただ、電報はメッセージを印刷した台紙をお届けしますので、確実に手元にものが届きますし、あとにも残ります。台紙はしっかりとした作りのもので品位が感じられますので、相手にちょっとした特別感を送りたいときは電報が適していると言えます。
SNSに比べると手間がかかる
SNSであれば、スマホで文字入力して送信ボタンを押すだけですから。たいへん簡単に送ることができますし、すぐに相手からの返事が返ってくることもあります。
電報であれば、電報のサイトに行き、台紙を選んで、メッセージを入力して、お届け時間を指定して、お金を払ってやっと届けることができます。
ただ、これだけの手間をかけているということは、相手にも伝わりますので、自分のためにたくさんの手間をかけてくれたんだという思いやりや真心も一緒に届けることができます。そういう人間的な気持ちを伝えることができるのが、電報なのではないでしょうか。
まとめ
以上、電報のメリット、デメリットをまとめました。
電報は、情報を早く伝えるという点ではSNSに取って代わられてきていますが、式典でメッセージを伝えたり、イベントの格式や品位を高めるという点、形あるものをお届けするという点で、今後も使われていくのだと思います。
ぬいぐるみやお花、さらにはさまざまなプレゼントと共に送ることもできます。
今後も、新しいすばらしいデザインの台紙が登場して、多くの人に使われていくのだと思われます。
私も遠くにする両親の誕生日や父の日母の日といったイベント、親類や友人の入学、進学、お祝いの場など、もっと日常生活でも電報を使っていきたいとあらためて思いました。