8月13日に、中国の主要メディアである新華社が、「12日、中国の李克強(リー・カーチアン)首相は安倍晋三首相と日中平和友好条約締結40周年を祝う電報を交わした。」と報道したようです。
李首相は祝電で
40年前、両国の上の代の指導者と政治家は日中平和友好条約の締結を決断。それから40年、日中関係は目覚ましい発展を遂げ、両国民に幸福をもたらし、地域と世界の繁栄及び安定にも貢献してきた。
今年5月、私は招待を受けて日本での第7回日中韓首脳会議に出席するとともに日本を公式訪問した。日中間の4つの基本文書の各原則を遵守し、政治的基礎を維持し、互恵協力を深め、意見の相違を適切にコントロールし、日中関係の長期的で健全かつ安定した発展を推進していきたい。
とコメントをしていました。
それに対して安倍首相は祝電で
40年前に日中両国の偉大な先人たちは両国関係の長期的指針となる平和友好の精神を条約に刻んだ。双方は引き続き手を携えて協力を深め、国際社会が直面する諸課題の解決に貢献し、各側の期待に応えるべきだ。
今年5月の李克強総理の日本への公式訪問は、今後の日中関係の発展にとって極めて有意義なものだった。この訪問を通じて、両国関係は正常な発展の軌道に戻った。年内に貴国を訪問し、日中関係を新たな段階に押し上げていくことを楽しみにしている。
とコメントをしました。
1978年8月12日は、日中平和友好条約(正式名称:日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約)の調印、署名が行われた日です。
それに合わせて、お互いの首脳がお祝いの言葉を交わしあったということです。
2017年は「日中国交正常化45周年」、2018年は「日中平和友好条約締結40周年」ということで、各種の記念イベントが実施されています。今年5月の李克強首相の日本への公式訪問と日中首脳会談もその一環です。
各種のイベントは外務省のページにまとめられています。
多くの記念イベントや公式訪問がある中、調印、署名をした8月12日にお祝いとして祝電を送り合い、その記念日を祝っています。
このように電報には、お祝いの日を公式に祝福するという意味が込められています。
私たちの日々の生活の中でも、誕生日や結婚記念日に電報でお祝いするということは贈る方も贈られる方もうれしいイベントになるのではないでしょうか。
遠方に住んでいたり、その日に直接会えなくても、電報であればその日に確実に届けることができますので。